高尿酸血症（痛風）とは
高尿酸血症とは、血液中に含まれる尿酸値が基準値を上回ってしまう病気です。
尿酸は水分に溶けにくい成分で、血液中で必要以上に増えれば尿酸塩として存在していきます。
これが少ないときは特段の問題を引き起こさないのですが、尿酸が過多になると、針状の尿酸塩の結晶が作られます（尿酸塩）。
この結晶は針状なので、足の親指の付け根などに溜まると、強い痛みを引き起こします。これが「痛風（痛風発作）」です。
このような方は要注意
下表のような生活習慣を続けていると、痛風発作を起こしやすくなるのでご注意ください。
- プリン体の多いレバー、エビ、魚の干物、肉類をよく食べる
- お酒(ビールなど)を飲み過ぎることがある
- 清涼飲料水をよく飲む
- 激しい運動をすることがある
- 内臓肥満が蓄積している
- ストレスを感じることが多い
- 血縁者に痛風の人がいる
- 水分をあまり飲まない など
高尿酸血症（痛風）の治療
高尿酸血症の治療は、尿酸値を下げることが基本になります。まずは食事習慣を見直しましょう。プリン体を多く含む食品の摂取を控えめにし、バランスの良い食事を心がけてください。お酒を飲み過ぎる方は、節酒を心がけます。
とくにビールは尿酸値が上がりやすくなるので注意しましょう。また、適度な運動も欠かさないでください。そのうえで、患者様のタイプによって尿酸の生成を抑制する薬や、尿酸の排泄を促す薬などを処方いたします。
なお、痛風発作が起きているときは、腫れや痛みを和らげる効果があるお薬を使用します。その後、同発作が治まってから高尿酸血症の薬物治療を再開します。