• 9月 4, 2023

大腸カメラに関して

当院では胃カメラと大腸カメラの検査を受けていただくことが可能です。

今回は大腸カメラに関して紹介させていただきます。

大腸カメラ(下部消化管内視鏡)は、肛門から内視鏡を挿入し、超小型のCCDカメラ等で直腸から回腸末端(小腸の出口)までの炎症、ポリープやがん、潰瘍などの病変を調べるのに使われる検査です。当院では鎮静剤を使用しての検査も行うことが可能です。

一般的に大腸ポリープはその構造により腫瘍性のポリープとそれ以外(非腫瘍性)のものに分けられ、大腸がんになる可能性があるものは腺腫に分類されるポリープです。

大腸がんは正常な粘膜から腺腫(良性)が生じ、悪性化してがんになる場合と、腺腫の状態を経ずに一気にがんになる場合とがあります。このうち、腺腫となった後に大腸がんになるものは、腺腫の状態でポリープを取ってしまうことで大腸がんを予防することができます。

当院では10㎜以下のポリープの切除は日帰りで行えます。サイズの大きいポリープや形態的に血管が豊富であろうポリープに関しては出血リスクを考え、大きな病院に御紹介させていただく方針としております。

また、健診にて便潜血陽性であったり、便秘・下痢などの症状が継続している方や糖尿病既往のある方(がんリスクが高いため)は大腸カメラを強くお勧めします。

大腸カメラを行う際に通常、大腸の中をきれいにするために前処置を行います。当院で行っている前処置は前日は検査食を食べていただき、前日の夜にピコスルファートナトリウムナトリウムを内服し、当日の朝よりメトクロプラミド(制吐薬)を内服後、サルプレップ®(経口腸管洗浄剤)500mlを水やお茶と交互に時間をかけて内服いただきます。便の状態が検査可能であれば、来院後に検査開始となります。

大腸カメラに関しては初めてであれば、極めて抵抗感があるかと考えます。当院では安全面に加え、患者様にリラックスして検査を受けていただけるようにより一層心がけていきます。大腸カメラに関して御相談がある場合はぜひ、当院受診の上、一度御相談ください。

大腸カメラに関しての詳しい内容は一度当院ホームページの大腸カメラの記事を御参照いただけますと幸いです。

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