• 8月 22, 2023

胃カメラに関して

当院では胃カメラおよび大腸カメラを行うことが可能です。今回は胃カメラに関して取り上げさせていただきます。

当院では鼻から挿入する経鼻胃カメラ、口から挿入する経口胃カメラを行っております。

鼻からのカメラのメリットは、解剖学的にスコープが舌根(舌の奥の方)に触れないので、嘔吐反射が起きにくいことが挙げられます。デメリットとしては鼻腔が構造上、狭くて通らない人がいるということがあります。また、通常、鼻からの場合は鎮静剤は使用しません。

口からのカメラのメリットとしては鎮静剤を使用して眠った状態での検査が行える点および鼻カメラと比べて画質が良く、内視鏡の操作性が良い点が挙げられます。デメリットとしては鼻カメラと比べてスコープの太さがやや太いということがあります。

鎮静剤に関しては閉塞型の緑内障などが既往にある方は使用できなかったり、リカバリー室で約1時間程休憩してからの帰宅となることや検査当日は「車・バイク・自転車の運転禁止」「高所での作業禁止」などの行動制限があります。また、鎮静剤の効き具合には個人差があり、呼吸抑制作用もあることから使用できる量にも限りがあります。しかしながら、初めて胃カメラを受ける方は怖さや不安感もあるかと思います。そういった場合は、鎮静剤使用での経口胃カメラを勧めさせていただいております。また、鎮静剤使用下での検査時には酸素モニターを含めてバイタルチェックを行いながら、安全面に注意して検査を行っておりますので御安心ください。

当院にて検査を行っている中で大東市内の方々は胃カメラが初めての方が多く、ピロリ菌陽性の方が多い印象です。ピロリ菌に関しては胃・十二指腸潰瘍や胃癌の原因となるため、除菌治療が望ましいと考えますので、胃カメラを受けたい方や迷っている方は一度当院に御相談いただければと思います。また、胃の症状が有る無いに関わらず、年齢に応じて健診目的での胃カメラを受けることをお勧めします。また、当院ホームページ内に胃カメラに関する検査の流れに関して載っていますので御参照いただけたらと思います。

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