• 10月 12, 2025

胃カメラを受ける際のコツ

胃カメラを過去に受けたことがある方で一番つらかった経験としてよく聞くのが、むせてつらかったや喉元をカメラが通る際につらかった、嗚咽して気持ち悪かったなどがあります。

胃カメラをする際に喉元の反射を抑えるために検査前に喉元や鼻にスプレーやゼリーでの麻酔を行うため、口腔内にたまった唾液をうまく処理できず、気管内に垂れ込むが一番大きな要因と考えます。

そのため、胃カメラを受ける際のコツとして

息を吸うときは鼻で行い、吐くときは口で吐く

口の中にたまった唾液や痰は飲み込もうとせずに口の外に垂れ流す

喉元や舌を動かそうとしない(カメラが入っている間は喉元の違和感は絶対に取れません)

目を開けて遠くを見る(目を閉じると無意識に力が入ってしまい、喉元の筋肉も力が入ります)

が挙げられます。

以上の点を意識すると、少しはつらさが改善するかと考えます。

しかしながら、若い方に多いですが、咽頭反射が強く、上記の点を気を付けても、つらい方は一定数おられます。そういった場合には鎮静剤を使用しての検査を可能であればお勧めします。鎮静剤を使用する利点としては第一に検査を受けられる方の苦痛を取り除く点があることに加え、体動が少なければ、検査をする側としてもじっくりと細かく詳細に観察できる点があります。

過去に胃カメラを受けられた方でつらい経験をされた方は一度当院に御相談ください。

井上内科医院 072-872-1612 ホームページ